どーも、「佐久間 月面旅行」です。
私が子供の頃と比べて、夫としての男性、父親としての男性について色々と話題になる時代のよう感じます。
- モラハラ
- DV
- 育休
- 家事分担
- 不倫
- 離婚
こんな言葉が毎日のようにニュースになったり、SNSを賑わしているような気がします。
私は、結婚をしており、この文章を綴っている2025年10月現在で結婚10年目です。
子どもも2人おり、まさに夫としても、父親としても日々「役割」をこなしている立場なわけです。
結婚して10年、子どもが生まれて8年ほど経過して思うこととして、この「役割」というものは、家庭によって異なるため、杓子定規で何かと話題されても困るよと日々思うわけですよ。
そんな話です。
いつから杓子定規で役割を語られるようになったのか?
本当かどうかは分からないが、原始時代は男が狩りをして、女は狩り以外の仕事を担っていたらしい。
私は平成生まれのため、リアルな昭和の働き方というものを見たことがない。
ただ、私が幼い頃の父親は、朝早く家を出て、私が起きている時間に帰ってくることは稀であったため、今振り返ってみると、これが昭和の働き方の延長なのではないかと思ったりもする。
一方、母親は専業主婦ではなくパートタイマーとして扶養の範囲で働いてはいたが、働いているにも関わらず、家事、育児はほぼ全て母親の仕事であったし、これに対して疑問に持つこともなかった。
子どもの立場からすると、父親が夜遅くまで働き、休日はゴルフに行き、家にいないことに対して何も思わなかったし、家事をしないことに対しても憤りを感じことももちろんない。
同級生の父親の中には、休日は家族でショッピングモールにいったり、子どもの習い事の送り迎えやイベントに参加している人もいたが、「僕のお父さんと違う」というくらいの感覚。
それを羨ましいと思ったことはなかった。
強がりではなく本当になかったと断言できる。
なぜなら、そんな父親は稀であったから。
「お父さんが授業参観に来るなんて珍しい」という声も多かったため、少なくとも私の周りでは現代のような夫像、父親像ではなかったように感じる。
2014年。
私は社会人となり、そこそこ大きな企業に入社したが、このタイミングで男性社員の中で育休を取得した人が出てきたが出てこないかくらいだった記憶がある。
ということは、現代の夫像、父親像はここ10年くらいで形成されたものなのだろう。
「仕事よりも家庭を最優先にするのが理想の夫であり父親である」もしくは「夫であり父親は、仕事よりも家庭を最優先にすべきである」みたいな価値観が蔓延っているが、私はこの考え方が好きではない。
仕事は広義では、家事であり育児なのではないか?
私はそう感じている。
現実問題お金を稼がないと生活できない
私は今までの人生でお金に困ったことがない。
- 現在家族4人暮らし、私の毎月の給料と年2回の賞与だけで生活ができている
- マイホームも欲しいと思った時に買えた(ローンは組んでいるが)
- 大学は奨学金を借りることなく通わせてもらった
- 1年間浪人をさせてもらった
- 高校生ときはバイトをせず、お小遣いをもらいながら勉強と部活だけすればよかった
- 中学2年生から学習塾に2年間通わせてもらった
- 小学4年生から6年生まで少年野球チームに所属できた
それはつまり、私の家庭は金銭的に余裕があった家庭であったからだ。
奨学金を借りていないため、社会人になってからも返済がなく、お金を貯めることができているというのもあるかもしれない。
お金に余裕があった理由は、父親の年収が高かったから。
私の父親はハウスメーカーで営業をしており、はっきりとした数字は知らないが平均年収よりも相当高い水準であった。
母親は扶養の範囲内で働いていたため、お金という点においては、父親が頑張ってくれたということは紛れもない事実。
家にほとんどおらず、子どもの相手をするわけでもなく、また家事をしている父親を見たことがなかったが、働いてお金を稼ぐことにより家庭を支えていた。
その稼いだお金で経験させてもらったことは、子どもである私にとってとても貴重な財産になっている。
つまり、父親が働いてお金を稼いでいたことは育児であり、家事であるのではないか?
仕事よりも家庭を優先という価値観も大事だが、家庭を支えるために仕事をしなくてはいけない場面はいくらでもある。
- 新しいプロジェクトを成功させる
- 大きな案件を獲得する
- 社内の問題を解決する
企業に所属する以上、社内の評価を上げないと給料は上がっていかない。
仕事に集中しないといけない場面は、ちゃんと働いている人ほど直面する。
そんな場面に直面した時に、ちゃんと仕事を完遂できるのかというのがお金を稼げるかどうかに繋がるのではないのか?
家庭において、お金を稼ぐ「役割」を蔑ろにしている風潮が私は好きではない。
余談:私は育休取得者であり、土日は家にいるタイプになった
私は結婚してから2人目の子供が生まれるまでは、平日は家族が寝静まった後にしか帰宅できず、家でも仕事をし、土日も出社することは少なくなかった。
働き方を変えようと強く意識したきっかけは、2人目が生まれて1カ月半の育休を取得した時。
結婚してからあんなに家族と一緒にいた時間はなかったと思う。
妻の日常の大変さとパートナーが家にいないという心細さみたいなものも痛感した。
そのタイミングで私は転職を決心し、今では子どもが起きてる時間に帰宅し、家で仕事することは全くなく、土日に出社することも減った。
そして、転職前と比べると年収も200万円ほど増え、ちゃんと稼げている。
ただ、仕事で大きなプレッシャーがかかることはもちろんあり、その時は帰るのが遅くなったり、休日出勤をしなくてはいけない場面もある。
しかし、成果を出せば賞与も大きく、昇給も大きい。
収入が増えると金銭面の心配がなくなるため、そこでの家庭内の不協和音はなくなっていく。
転職前は仕事で追い込まれているし、毎月お金はカツカツ。
金銭面で空気が悪くなることもあったため、お金を稼ぐことで家庭の空気が良くなることは私の実体験として間違いなくあった。
自分の家庭、自分のパートナー、自分の子どものため、夫であり父親として家事も育児もすることは当たり前である。
ただ、仕事をする、お金を稼ぐことをトレードオフして家事育児をするという考え方が蔓延ることはやめてほしい。
私はお金を稼ぐことは育児であり家事であってほしいと思う。