転職失敗スタートアップ企業の話

【伝わらない】ジョブズと孫正義の話ばかりする経営者に気をつけて。

どーも「N・W・ごりら」です。

・アップルのスティーブ・ジョブズ
・ソフトバンクの孫正義
・楽天の三木谷浩史

有名な経営者たちは様々な様々な逸話を残しています。

それが映画化されたり、書籍化されて有名になると、それに感化された人が同じようなことをしようとします。

そう。自分はジョブズでも、孫正義でもないのに。

僕が働いていたスタートアップ企業の社長は、まさに典型的な意識高い系の経営者でした。

そこで

語るごりら
語るごりら
本日は、有名な経営者の逸話を信じ、意識高い系になってしまった経営者について綴っていきます。

このブログで得られる情報

・意識高い系経営者の特徴
・何を販売するのかを考えられなくなってしまう経営者
・まとめ~逸話はあくまでも逸話~

意識高い系経営者の特徴

意識高い系の経営者にありがちな特徴は3つ。

とにかく有名な経営者の逸話に詳しい

ジョブズや孫正義に憧れてる部分が非常に強いため、関連書籍を読み込んでいます。

・ジョブスは大学を中退した後も大学に潜り込んで授業を聞いていた
・孫正義はアメリカの高校を3週間で卒業した

こんな逸話をドヤ顔で話してきます。

僕はずっと思ってました。

怒るごりら
怒るごりら
いやいや!ビジネスと関係ない逸話は何の参考にならんわ!

と。

とにかく横文字を使いたがる

横文字をやたらと使います。
別に横文字を使うことに関しては、何とも感じませんでしたが、会社の行動理念を横文字ばかりにしたときには戦慄が走りました。

・クライアントドリブン
・アントレプレナーシップ
・ダイバーシティ

確かに大切ですが・・・
これをカタカナ表記で行動理念にするのはどうなのかしら。

ビジネスと関係ないところの形から入る

イケてるスタートアップ企業をとにかく形から真似をします。
ビジネスモデルやサービスを真似るのではありません。

・アップル製品で統一
・観葉植物を設置
・ファッション

こういうところから真似をし始めるわけです。

嫌気が差して僕は早々に辞めました。

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何を販売するのかを考えられなくなってしまう経営者

スティーブ・ジョブズや孫正義の逸話に詳しいということは、いい一面として勉強家という一面があるとも言えます。

他の会社の「過去の成功体験」に詳しいということは、そこから現代の形に合ったビジネスを導き出すことができるということにもなります。

しかし、スター経営者に憧れすぎると、これが逆効果になります。

当時の社長は、過去の成功体験と全く同じことを令和の時代にやろうとしたのです。
※業種も違う他の企業の成功体験にも関わらずです。

ソフトバンクがYahoo!BBを拡販した時のように、ショッピングモールのイベントスペースで「何か」を売るビジネスをやってみるのはどうだろうか?

ソフトバンクショップがデザインを変更することによって、当時iPhoneを独占販売できるようになったのを真似して、コーポレートサイトを「何か」大きなブランドに寄せて、国内独占販売をするのはどうだろうか?

このような提案を日常的にしてきていたのですが、大事なのはその「何か」なわけです。
※もちろん販売方法や、販売に至るまでの経緯は大事ですが、そもそもそれは商品あってこそ。

小さなスタートアップ企業には、iPhoneを独占する力もなく、大企業とのコネクションもありません。
だからこそ、何を生み出し、何を販売するのかということを、考えて考えて考えなければいけません。スター経営者の手法だけ真似しようとしても、売るものが決まっていなければ何も生まれないのです。

まとめ~逸話はあくまでも逸話~

ジョブズや孫正義は確かに凄い経営者で、若い経営者にとって憧れの存在です。

世界を動かしているといっても過言ではない実績。
誰しもが入りたい一流企業。

実績を残した後に「実は、昔こんなことがありまして・・・」と言われるようになるわけであって、その当時はがむしゃらに仕事をしていたと思います。
※実際非常識のような逸話もたくさん残っていますし。

これから会社を立ち上げようと志している方、スタートアップ企業で働きたいと考えている方へ。
僕は、経営者の立場でスタートアップ企業に所属したことはありませんが、経営者といつも一緒に仕事をしていました。そこで感じたのは、真似ばかりして自分がやりたいことや信念がないタイプの経営者は何も生み出せないということです。

是非真似ばかりするのではなく、自分のやりたいことに挑戦していただきたいと思います。
僕は、早々にスタートアップから離脱をしましたが、スタートアップ企業でワクワクする感覚は十分味わえました。