マーケティング・仕事の進め方の話

【手数料が無駄】インターネット広告代理店の仕組みを知れば、代理店は無駄と感じる。

どーも「N・W・ごりら」です。

僕は今、インハウスのマーケター(社内でマーケティングを行う担当)として、
社内のWEB周りのマーケティングの仕事をしています。

前職で、インターネット広告の広告代理店として、

・法人営業
・SEOコンサル
・広告管理

を行っていた経験を活かし、
転職をして、今の業務を行うようになりました。

そんな僕が、広告代理店を経験した者の本音を綴っていきます。

語るごりら
語るごりら
本日は、インターネット広告の仕組みと、代理店に依頼しなくても社内で運用できる方法を綴ります。

このブログで得られる情報

・インターネット広告代理店の仕事内容
・インターネット広告の仕組み
・広告代理店が無駄な理由
・社内でインターネット広告の運用管理を行う方法
・まとめ~広告運用管理は難しくない~

インターネット広告代理店の仕事内容

僕が勤めていたインターネット広告代理店の仕事を紹介します。

企業のインターネット広告の運用管理

これがメインの仕事です。

インターネットが普及した現代でビジネスをするとなると、

インターネット広告は不可欠です。

企業に代わり、
このインターネット広告の出稿したり、メンテナンスしたりするのが主な仕事です。

依頼を受けた企業のインターネット広告を運用管理を行い、
月に1度レポートという形で、企業に広告状況を報告します。

この部分が難しいとされていますが、全て自分たちで分析を行うわけではなく、
「SENRUSH」「Ahrefs」などの外部ツールを使用して、分析を行います。

企業のホームページのSEO対策

企業ホームページを持っていない企業は、ほとんどいないと思います。
企業がホームページの役割としては、下記の役割が挙げられます。

・企業のブランディング(企業イメージを上げる)
・商品の問い合わせ(売り上げを上げる)
・リクルート(人材採用)

ホームページを内容を充実させ、それをたくさんの人に見てもらうことが出来れば、
それだけで企業として知名度あがり、商品も知ってもらえて、採用に繋がる可能性が上がります。

そのため、広告代理店は、ホームページを見ながら、

・ホームページが古いからリニューアルした方がいい
・サイト訪問者がすぐに離脱してしまうため、トップページをわかりやすくした方がいい
・検索されているキーワードがはいっていないので、そのキーワードに含むページを追加したほうがいい

などなど、そのホームページの改善案を提案します。

その提案した内容を「私たちに依頼いただけたら変更します!」と伝え、仕事受けます。

SNSの運用管理

Instagram、Facebook、TwitterとSNSは多種に渡り、
自社内でSNSを運用している企業も珍しくないと思います。

ただ、SNSの更新を行う専任の人を雇うわけにもいかず、
しかし、記事を考えるのも、写真を撮るもの手間がかかるため、
社内の販促担当者が「なんとなく」時間を見つけながら、更新している場合が多いです。

そんな企業に対して、

・今SNSを力入れることが売上を上げる上で必須です
・下手に記事をアップすると企業イメージが下がるので、「なんとなく」は辞めた方がいい
・専任を雇うのが難しいのであれば、専任を雇うよりも安価で、外注しませんか?

などなど、SNSの運用に関しては提案を行い、SNSの管理運用を依頼してもらえるように営業をかけます。

無事に依頼を受けたら、企業の担当者と会話をしながら、
どんな記事を、どのペースでアップしていくのかを決めて、
記事を更新し、フォロワーの増加数などを月に1回レポート作成し報告します。

インターネット広告の仕組み

専門的な知識や技術が必要だと思われがちなインターネット広告ですが、
仕組みとしては、決して難しくありません

広告出稿箇所を決める

まずはどこに広告を出したいのかを決めます。
最も有名な広告媒体はGoogle広告です。

Google広告はGoogle社のブラウザである
Google Chromeを使って検索した人に向けて広告を表示させます。

※広告の出稿方法には多種ありますが、今回は割愛し別記事で説明します。

Google広告の他にも

・Yahoo広告
・Facebook、Instagram広告
・Twitter広告
・Youtube広告
・TikTok広告

など、出港媒体は様々あり、ここから必要なものを選択します。

ターゲティング

ターゲティングは広告の配信先、ターゲットを決める作業です。

広告業界では、

・属性を設定する
・デモグラを設定する

※デモグラとはデモグラフィックスの略で、
性別、年齢、地域、職業などの属性を指します。

つまり、「誰に自分の広告を見せたいか」ということを設定するわけです。

例えば、高級車を販売しているディーラーであれば、

・男性
・40代以上
・都市部に住んでいる
・医者、弁護士

というターゲティングをして、
広告を配信した方が高級車に興味を持ってくれそうな人に向けて広告を効率良く配信できます。

ここの部分が難しいとされているため、
どの企業も広告代理店へ依頼をするわけです。

予算と期間を設定して出稿開始

ここまでこれば、あとはもう少しです。

予算と期間は同じタイミングで決める必要があります。

例えば、1ヶ月で100万円まで広告出稿可能であれば、
30日間で100万円を使い切るのが前提となります。

10日間で100万円を使い切らないように、
30日で50万円しか使えなかったことがないように、
日割りで設定します。

これが上手く消化されているかを日々管理します。

細かい設定は割愛しましたが、これがインターネット広告の大まかな仕組みです。

広告代理店が無駄な理由

これまで、広告代理店の仕事とインターネット広告の仕組みについて綴ってきましたが、

手数料が20%以上取られる

インターネット広告運用を代理店に依頼をすると、
大半の企業は

広告出稿費用の20%

を手数料として上乗せをします。

例えば、100万円分のインターネット広告を代理店を通じて出稿をすると、
100万円×20%=20万円が上乗せされ、
請求額が120万円になるわけです。

少し複雑になると、1か月の予算が10万円までしか使えない場合、
10万円分のインターネット広告を出稿してしまうと、
手数料込みで12万円となってしまい予算オーバーに。

そのため、8万円分を広告出稿に使用し、
手数料込みで9万6千円というように、調整する必要が出てきます。

せっかくなら予算は全て広告に使用したいというのは、
マーケティング担当、販売促進担当の本音だと思います。

自社で運用してしまえば、
この20%分を浮かせることができ、
更に浮いた金額をさらに広告出稿に充てることも可能になります。

この20%差は大きいです。

コンバージョン単価を下げることができる

コンバージョン単価という横文字は、
お客様を1人獲得するために使った費用
と認識してしてもらえればOKです。

・住宅販売であれば、自社のホームページから資料請求をしてもらう件数
・美容院であれば、来店予約をしてもらう件数
・化粧品メーカーであれば、無料のお試しセットを依頼される件数

どの業界でも、その広告として何かしらのゴールを決める必要があります。

そして、この設定したゴールを1件当たりいくらで獲得できたのかというのが、
インターネット広告では重要な指標になります。

下記の条件では、代理店に依頼するのとしないのでは、どんな差が出るのか?

①期間:1か月
②広告出稿費用:100万円
③問い合わせの数:100件

100万円の広告費用に対して100件の問い合わせのため、
1件1万円で獲得できていることになります。

代理店に依頼をした場合

費用は20%の手数料が上乗せされ、120万円必要。

120万円の費用に対して、100件の問い合わせを獲得したため、
1件当たり1万2千円で獲得したことになります。

販売する単価にも寄りますが、この2千円の差は大きいです。

自社で広告運用した場合

もちろん、先ほどの計算通り1件あたり1万円で獲得することが出来ることは変わらないです。

ただ、それだけでなく今まで代理店に依頼していた企業が、
自社運用に変更した場合、今までしようしていた手数料分を広告出稿費用に充てることができるため、

120万円を広告出稿費用に使用し、
1か月で120件の問い合わせの獲得が可能になる!

これを強くお伝えをしたいです。

社内でインターネット広告の運用管理を行う方法

コスト面で自社運用にした方がいいことは分かったけども、

ちょい驚くごりら
ちょい驚くごりら
広告代理店で専門的な知識を持っている人が運用した方が効果が出るんじゃないの?

と思われる方も多いと思います。

怒るごりら
怒るごりら
自分たちが出来ないことに対して20%の手数料を払っているんだよ!

と怒られそうな気すらしていてます。

しかし、これから話すことが現実です。

広告代理店に依頼をするメリットは、
その広告代理店しか持っていないメディア媒体
広告を出稿することができること以外ありません。

分かりやすく説明すると、
ゴールデンのテレビ番組で商品を紹介してもらうためには、
ゴールデンのテレビ番組を持っている企業に依頼をしないと不可能ということです。

では、インターネット広告を出稿するとした場合、
先ほど紹介した最も有名な広告で効果が出るとされているGoogle広告をはじめ、
各種インターネット広告は、代理店を通さずに出稿することができます

そして、難しい思われがちな広告運用管理ですが、
今はAIが自動に最適化をしてくれる広告があります。

※Google広告、Facebook広告がAIでの広告運用が高水準と言われています。

具体的に「これくらいのコンバージョン単価で問い合わせを獲得したい」と設定をすると、
その目標に合わせてAIが自動で広告の運用を最適化をしてくれます。

人が数値を見て、あれこれいじるよりも、AIの機械学習を促し、
AIに設定をさせるほうが、効果が出るとも言われています。

実際、僕が広告代理店に勤めていた時は、
AIで最適化されたものをそのまま実行し、1か月間触らない案件も多々ありました。

これが現実です。

しかも、マーケターと言われる広告管理を行う人でも、
広告運用に関しては、書籍を見ながら基本の設定を行いますし、

エラーが出たら、Googleで検索してエラーの解決方法を探します。

広告出稿費を月に100万円以上使っている企業であれば、
自前で「SENRUSH」や「Ahrefs」を契約してもいいかもしれません。

まとめ~広告運用管理は難しくない~

・広告代理店の仕事内容
・インターネット広告の仕組み
・自分たちで広告運用を行う方法

について綴ってきました。

僕は広告代理店のマーケターで半年ほど働き、今はインハウスのマーケターとして働いており、
企業の内部で広告代理店に依頼をせずに、広告運用を行っています。

半年間しかマーケターを行っていなかったため、上っ面なスキルしか持ち合わせていませんでしたが、
転職してから、インターネット広告の書籍を読みながら、わからないことは調べて、書籍通りに広告を設定をし、
後はAIにお任せするという広告運用を行っています。


これでも、広告代理店に依頼していた時以上の成果が出ており、
しかも手数料の20%が浮いたため、担当としての信頼も得ているという事実。

広告代理店から離れるのは、決して簡単なことではなく勇気が必要です。
しかし、一度離れて自分たちで運用してみると、意外に難しくないことを感じます。

そして、会社の中に知見が積み上がり、本当の強さが身に付けられるのではないでしょうか。