「AIで調べた」を切り札に使う決闘者(デュエリスト)はバトルシティでは勝ち残れない。

どーも、「佐久間 月面旅行」です。

最近の社会人はAIに夢中です。

チャットGPTやGeminiのようなLLM(Large Language Models)と呼ばれる大規模言語モデルのAIを業務で使うことが当たり前になりつつあると思います。

私はもうチャットGPTなしでは仕事ができません。

ディープリサーチ機能を使って知りたい情報をまとめたり、議事録を作成し要約してもらったり、とにかく仕事が効率化でき、しかも精度が高い。

これはもう手放すわけにはいかないツールです。

高度な使い方ではないですが、一番使うのはメールの文章を考えるとき。

伝えたいことを箇条書きにして「これをビジネスメールのように丁寧にまとめて」とお願いして、出来上がった文章をコピペして少しだけ手直しをし送信。

敬語や接続詞、文末の表現など、少しだけ考えなくてはいけない部分を自動化することで、メールに割く時間が圧倒的に減ります。

もっと高度な使い方があるでしょうが、AIくらい自分勝手に使わせてくれ。
俺はこれでストレスが軽減されたんだよ。

はい。
では本題です。

AIが普及し、その精度も上がり、「AIがある程度信頼できるもの」という見方がされ始めてからよくわからないことを言う人も増えてきたのです。

目次

AIで調べたものをそのまま伝えるだけのヤツ

仕事をする上で何かを調べる行為は当たり前のように発生する。

「日本に何社くらいこのビジネスをしている企業があるか調べて報告して」や「この商品と類似している商品、競合はどこか調べて欲しい」というような頼まれ事は日常茶飯事。

このような調査にはLLMを使うのが便利だが、LLMが万能だと思っている輩が多い。

これは実際にあった話。

「A社というところから新しく取引をしてほしいと問い合わせが来たから、何をしている会社なのか調べて欲しい」と依頼を受けた人がいた。

チャットGPTに「A社は何をしている会社か教えて」と聞いたとき、その返答が下記のような回答だった。

  • A社は、群馬県を中心にドラックストアを展開会している企業
  • 資本金1000万
  • 従業員規模は500人

依頼を受けた人は、このまま上司に報告。

上司から「ドラックストアの名前って何?」と質問される。

「AIに聞いたときに出てこなったのでわかりません」

続いて上司から「何店舗くらい展開しているの?」

「それもAIで出てこなかったのでわかりません」

・・・ということがあった。

おい。舐めんなよ。

「AIで調べたけど出てきませんでした」
「AIではこうやって出てきました」

調査はそれでは終わらんだろ。

LLMはあくまでも調査の手段の一つ。
他にも検索エンジンを使って調べてみるとか、企業調査をとってみるとかあるだろうよ。

こういう人増えてるよね?
もう2個くらいプロンプト書けばもっと詳しい情報出てくるから、もう一歩頑張ろうぜ。

ちなみに、このA社は新潟県の建設会社だった。

おい。どういうことだってばよ。

AIに試算させ、AIができると言ったものを信じすぎるヤツ

LLMは経営のシミュレーションにも使える。

「会社を立ち上げる前にチャットGPTでビジネスのシミュレーションをしたら、3年で黒字化するということだったから会社立ち上げたのに1年でやっていけなくなりました」

みたいな話をあたかも「AIって信用できないよな」というスタンスで語る若者がいた。

そのチャットGPTの回答だけで会社を立ち上げた行動力がすげぇよ。

正直、1人の経営者が誰にも迷惑をかけていないなら別にいいのだが、これを社内でやられると非常に厄介。

「チャットGPTに聞いたらこのスケジュールで動けば3ヶ月で完成するらしいので、納期大丈夫そうです!」

と自信満々に報告してくる人がいた。

えっ?来月から別プロジェクトも走るけども大丈夫なのかい?
あなたが書いたプロンプトには、別プロジェクトが来月から始まったり、大型連休があったり、工場の運休日とかそういった情報は入っていないのではないか?

AIは打ち込まれたプロンプトに沿って試算をするため、プロンプトの情報が薄かったらリアルな試算なんてしてくれない。

結局のところ、自分で試算できない人がAIを使って試算なんてできない。

こっちが報告された内容でおかしいところを指摘するとき「でも、チャットGPTの回答が正しいと思いますけどね」という不服そうな顔でこちらを見るをやめてくれ。

俺だってチャットGPTを使って試算してるよ。
俺の試算では10ヶ月と出ていたよ。
俺の経験からも10か月くらいが妥当だと思うよ。

3ヶ月は早すぎるって。年に4回もできたら巨万の富を得てしまうってば。

余談

チャットGPTとGeminiをよく使う。

私はHTMLやJava、GASを自分では書けないが、やりたいことを伝えて、それに合ったコードをAIが書いてくれて、設定の仕方まで教えてくれるのは非常にありがたい。

Excelでやりたいことを伝えて、関数を教えてくれるのも助かる。
もうExcelの関数が詳しいヤツ、マクロを組めるヤツにからマウントをとられないぞ。

本当に時代が変わった。
良い時代になった。働く人間に優しい時代になったはず。

あとは暇にならない理由を解明するだけだ。

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