どーも「N・W・ごりら」です。
アパレルに興味のない僕がVMD担当になった話の後編を綴っていきます。
↓前編をまだ読まれていない方は、こちらをご確認ください。
・VMDの具体的な業務とは?
・VMDの担当はバイヤーと仲良くならないといけない
・やっぱり好きになれないVMD
・後編まとめ~やりたくないことをやるとブログがかけた~
VMDの具体的な業務とは?
VMDはどういう仕事なのかは説明しましたが、具体的に何をやっているかというと、
・バイヤーが買い付けた商品を把握
・どの商品を、どのタイミングで、どのくらい売りたいのかを確認
・商品のロンチのタイミングでどのように店舗で演出をするのか模索
・考えた売場演出を社内でプレゼン、承認を得る
・承認された売場演出を自ら店舗へ行き売場を作成
・全店で売場を展開できるようにガイド作成し、全店舗へ配信
・売上状況を確認し、フォローを行う
企業によっては、もっと分業化されていたりするかもしれませんが、僕はざっとこんな仕事をしていました。
要するに、仕入れた商品を、どのように店舗で魅力的に演出するのかを常に考え、
売上を分析し、試行錯誤を繰り返していく仕事です。
自分だけで完結する仕事はなく、必ずどこかの部署と一緒に作り上げるということが必要となるため、
コミュニケーション能力というところは重要になってきます。
VMDの担当はバイヤーと仲良くならないといけない
VMD担当は自分で商品を仕入れることはしません。
商品を仕入れるのはバイヤーの仕事です。
バイヤーから
「4月はスウェット、5月はTシャツ、6月は売れ残ったSALE品を売りたいので、店舗への指示よろしくー」
というような依頼を受けて、その商品が一番魅力的に魅せるにはどうすればいいのか?ということを考えます。
たとえば4月。
スウェットを売りたいってことだけど、どんな商品を仕入れているんだ?と調べてみます。
・無地のスウェット、黒、紺、グレー
・胸にワンポイントが入ったスウェット、黒、紺、グレー
・スウェットのパンツはグレーのみ
って時もたくさんあります。
・バイヤーは売れる商品をたくさん仕入れる
・VMDは映える商品が欲しい
こういう衝突がよく生まれます。
売上の実績を分析すると「無地、ワンポイント、黒、白、グレー」のような、オーソドックスな商品が上位にきます。
奇抜なデザインやカラーの商品は、目立つけども売上は大したことはありません。
そのため、
・数字を軸に仕入れを考えるのがバイヤーの仕事
・どれだけお客様に惹かれる売場をつくるのかがVMDの仕事
平行線のままどちらかが折れるまで意見をぶつけることもあります。
そして、多くの場合、仕入れるバイヤーの意見が優先されていた印象があります。
ここでバチバチにやり合うと後々の仕事がやり辛くなるため、バイヤーと仲良く進める必要があるのです。
やっぱり好きになれないVMD
もちろんたくさんの関係者と一緒に売場をつくり、売上の伸ばすということにはやりがいを感じることはできていました。
しかし、やりがい以上に僕を苦しめたもの。
それは、僕にセンスがなかったこと。
僕がマネキンに着せる商品は全てダメ出しをされ、
マネキンの身ぐるみをはがし、僕が考えたコーディネートではないものを着せられる。
自分のカッコいいと他人のカッコいいの基準がズレており、相手にしてもらえない。
などなど、自分の感性を否定されるのが、かなりきつかったです。
そもそも、センスないと思われているなら、異動させてくれてよかったのにと思っていましたが、
4、5年もVMDの部署に居続けると思いませんでした。
※その後転職をし、VMDからの脱却に成功
VMDには、正直いい思い出がない(笑)
後編まとめ~やりたくないことをやるとブログが書けた~
貴重な20代を好きでもないVMDに費やしてしまったと考えた時期もありました。
早く転職しておけば、もっと違ったんじゃないかと思うこともありました。
しかし、今こうやってVMDについて自分の経験を綴って読んでくれている方がいるだけでも救われています。
僕には合いませんでしたが、アパレルが好きな人には天職だと思える仕事です。