マーケティング・仕事の進め方の話

【財務部は大事】CEOの次に権力があるのはCFOであるという事実。

どーも「N・W・ごりら」です。

皆さんは会社の財務部と聞くとどんな仕事を思い浮かべますか?

・会社の株の管理
・銀行とのやり取り
・株主総会の準備

あまり表には出ずに、裏で会社を支えているイメージを持っている人は多いはず。

実際僕が今まで勤めてきた企業でも、財務部は表にはほとんど出ずに、何やらコツコツやってることが多かったです。

しかし、取引先に外資系企業が多かったこともあり、外資系企業と商談する機会が多々あったのですが、その商談に先方の財務部長が同席していました。

ただ同席するだけでなく、グイグイ話に入ってくることに驚かされました。

そこで、

語るごりら
語るごりら
本日ら、外資系企業の財務部長の存在感の強さについて綴っていきます。

このブログで得られる情報

・日本企業の財務部の役割
・外資系企業の財務部長の立ち振る舞い
・CEOについでCFOが権力を持つ
・まとめ~社内でお金を管理することの大切さ~

日本企業の財務部長の役割

僕は外資系企業に勤めたことはありませんが、取引先の外資系企業と商談をする機会がよくありました。

そこには、財務部長が同席されることが多く、そこで日本企業における財務部長と外資系企業の財務部長の役割が大きく異なってることに気付かされました。

※僕が所属していた東証プライム上場企業の場合のお話です。

財務部に限らず、総務部、人事部といった社内管理の部署は、営業部、マーケティング部と比べて、発言力が弱く、表に出てくることがありませんでした。
※基本受け身の仕事。

「総務部長が定年退職するから、財務部長を総務部長にして、空いた財務部長のところに玉突き人事で、定年が近い営業部長を入れちゃおう!」

みたなノリで、オールマイティーなポジションとして財務部長、総務部長は使われていました。

つまり財務のスペシャリストではなく、行き先を失った老兵のポストとして財務部長が存在していたわけです。

・社内の経費の処理
・取引先からの振り込みの確認
・取引先の与信確認
・IR・株主への対応

というのが財務部の主な業務であり、期日通りにミスのない業務ができるのかが重視されていました。

外資系企業の財務部長の立ち振る舞い

僕がとある外資系のメーカーと商談を行った際に、先方は下記の5名が参加していました。

・副社長
・営業部長
・営業部課長
・営業担当
・財務部長

ちょい驚くごりら
ちょい驚くごりら
なんで財務部長が商談に同席するんだ?次の営業部長になったりする人なのか?

と初めて見る財務部長に戸惑った記憶があります。

商談の内容としては、簡単に説明すると、

「そちらから仕入れた商品をたくさん売るから、必要な販促費用を出してくれないか?」

というお願いをこちらからするという内容でした。

そしたら開口一番、先方の財務部長が切り出します。

「御社がこのような要望をされる内容は理解できますが、なぜ弊社が販促費を出す必要があるのでしょうか?」

驚くごりら
驚くごりら
財務部長から一番辛辣な言葉を言われた!!初対面なのに!?

そこから財務部長に畳みかけられます。

・販促費を出すことは可能ですが、販促費を出すに値するシミュレーションを提示してほしい
・営業が何と言おうが、お金の管理は財務が行っているので、私を納得させてください
・弊社にメリットが出ないことに出資はしません
・販促費をこちらから出さないと販売できないというのであれば、これから仕入れさせません

口調は穏やかでしたが、かなり厳しいことを言われて商談中に気持ちが折れかけたのを覚えています。

商談自体は、僕の上司が上手く商談をまとめて、無事販促費を出していただくことになったのですが、財務部長という全くフィールドが違う人に、グイグイ言われたことが衝撃的で、商談終了後も心臓がバクバクしていました。

当時の上司は外資系出身ということもあったため、商談からの帰り道に、

「外資系企業は財務部長を納得されられないと何も進まない」

と教えていただいたのは物凄く印象に残っています。

CEOの次に権力があるのがCFOである

外資系企業の財務部長はいわゆるCFO(Chief Financial Officer)と言われる役職です。

会社のお金に関しては、社長(CEO)の次に権力があるとのこと。

日本と違い、お金を管理している責任者という立ち位置ではなく、会社のお金をどのように使うのかの責任者という立ち位置であり、会社の利益を最大化するための戦略投資を考える重要ポジション。
※日本企業でもこういうポジションも場合もあると思いますが。

日本の場合は、営業部長が物凄く権利を持っており、営業部長に振り回されたり、気に入れられたら出世できるなんてこともあったりなかったり。

外資系の場合は、営業部長がどれほどやりたいことを提案しても、財務部長がNOといったらNO

お金が出ないため、大きな施策は打てないなんてことも良くあるみたいです。

まとめ~社内でお金を管理することの大切さ~

ファイナンスの知識は銀行に入行する人や、証券、不動産系の職種の人が身に付ける知識というイメージがある人も多いと思います。

しかし、外資系の企業をみると、一般教養として持っていないと恥ずかしいと感じてしまうほど、社員一人一人がファイナンスについて考えています。
※当たり前なのかもしれませんが。

一度自分の会社の財務状況を見て、自分の会社の状況と、自分が関わっている業務にどれほどお金が使われているのかを見てみるのをお勧めします。

僕も恥ずかしくなったので、本を読んだり、企業の決算短信を見たりして、基本的な知識を身に付けました。

一度理解すると仕事以外でも転職や投資にも使えるので、これを読んで「覚えなきゃ!」と少しでも思ったら、即行動をオススメします。