どーも「N・W・ごりら」です。
新卒採用で入社した社員は「プロパー社員」と呼ばれます。
一昔前では、新卒入社した企業で定年まで勤めあげる終身雇用が一般的ではありましたが、
最近では、終身雇用が崩壊し、転職がより身近なものになってきたました。
僕は、2度の転職を経験しているため、
プロパー社員も中途社員も経験したわけですが、
会社によっては、待遇にかなり差があるように感じました。
そこで、
・プロパー社員、中途社員とは
・具体的な待遇の違い
・プロパー社員では管理職になりにくい場合もある
・まとめ~スキルがあり、成果を残せる人材が重要~
プロパー社員、中途社員とは
一般的に社員の入社方法によって、呼び名を変えることがあります。
プロパー社員
大学や高校を卒業し、新卒で入社した社員を「プロパー社員」と呼びます。
第2新卒で入社した社員もこちらに分類することが多いです。
・愛社精神が強い
・管理職になると辞めない
・教育に時間を費やすため、人事部としては辞めさせたくない
というようなイメージを持たれがちです。
中途社員
中途採用された人たちの呼び名です。
キャリア入社ともいわれることがあります。
・即戦力入社
・他社で条件がいい求人があると転職しそう
・管理職で入社することも多い
具体的な待遇の違い
僕は、プロパー社員も中途社員も経験した中で、
新卒で入社した東証一部上場の企業での待遇の違いは明らかでしたので、
具体的な事例を出しながら、解説をしていきます。
給与形態が異なる
プロパー社員は良くも悪くも年功序列的の要素が強く、
ある程度の年齢までいかないと管理職になれないというのはよく聞く話だと思います。
・新しくできた部署の部長職
・業績が落ちてきている部署のマネージャー職
・役員兼本部長
プロパー社員であれば、45歳あたりから管理職になることが多い中、
30歳~35歳の中途社員が管理職でバンバン活躍しており、
その人他紙はプロパー社員と給与形態が大きく異なっていました。
プロパー社員は、正社員のため社内の等級制度に準じた給与ですが、
中途社員は契約社員で入社をしているため、社内の等級制度は適用されない場合がほとんどです。
採用時に入社条件を擦り合わせ、入社をしているため、
前職の年収やスキルを考慮し入社をしています。
実際同じ部長職の場合だと、プロパー社員の場合は、年収850万円ほどでしたが、
中途入社した方は年収1,500万円と倍近く差がありました。
当時これはかなりの衝撃を受けましたが、
外資系の企業で世界中を駆け回って実績を残した人や、
他の企業の役員クラスを採用するとなると、
これくらい出さないと入社してくれないというのが実際のところです。
成果が出ないと契約更新されない
中途社員で管理職入社をする場合、契約社員で入社するパターンが多く見受けられました。
成果を残さないとと契約更新されず、1年で退職してしまう人も少なからずいました。
即戦力だと思って高額な金額を提示したにも関わらず、戦力にならなかったら1年で解雇です。
しかし、実際本当に業績を上げまくるような超優秀な人もいて、
毎年の契約更新のときに、年俸が上がりに上がったという話も聞きました。
そして、会社側が提示した金額に納得されず、自ら契約を更新せずに退社する人ももちろんいます。
※プロ野球選手みたいな話ですが、一般企業でも珍しい話ではありません。
プロパー社員は正社員であるため、成果がでない程度ではクビになることはありません。
年功序列の組織であれば、成果を上げなくても年齢分の昇給は見込めるため、安定はしています。
今後はジョブ型の採用が増えてくるとか言われてはいますが、
すぐに切り替わるわけではないと思うので、ここは様子を見ながら、自分のキャリアを考えるはアリかと思います。
プロパー社員では管理職になりにくい場合もある
僕がプロパー社員だったときは、これが一番深刻な問題であり、
役員の8割は中途社員、部長職、マネージャー職の5割は中途社員という状況でした。
プロパー社員で管理職になるということがかなり難しく、
そして、総合職という立場だったので、中途入社組のように専門知識を身に付けることも難しい。
企業の経営方針にはよりますが、プロパー社員を時間をかけて育てるよりも、
即戦力を採用して、社内を引っ張ってもらった方が即効性があるので、
教育が疎かになってきたら、プロパー社員が管理職になれない問題が発生する兆しです。
ちなみに僕がいた企業では、明らかに中途社員の管理職登用が多くなり、
専門教育も行われなくなってきたので、勘付いた若手は早めに転職という選択をしていました。
※僕もこの中に一人です。
まとめ~スキルがあり、成果を残せる人材が重要~
プロパー社員と、社員の待遇の差について綴りましたが、
企業側は、プロパー社員、中途社員関係なしに、
スキルがあり、成果を残せる人材が欲しい
ということは変わりません。
自分がその会社で出世をしていきたいと考えるのであれば、
中途社員が入社しても負けないようなスキルを身に付けなくてはいけません。
会社はそのスキルを身に付けられるような機会を必ずしも与えてくれるとは限りません。
自己研鑽がなによりも大事になります。
そうしないと、知らない間に周りは中途社員ばかりになり、
身動きが取れなくなってしまいますので、要注意です。